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シンポジウム

『Web用 簡易版 プログラム』(PDF形式 580KB・2025.4.22版)
 ↑こちらから、本学術集会の「大会プログラム」の簡易版をダウンロードしてご覧頂けます。
  なお、大会プログラム・抄録集の印刷冊子は、大会当日の受付時にお渡しします。

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  1. 大会本部企画シンポジウム

    演題名:低体温症-登山とマリンレジャーの比較から
    座長:小野寺昇(川崎医療福祉大学)
    演者1:大城和恵(札幌孝仁会記念病院)
    演者2:伊藤裕樹(第3管区海上保安部、東京海洋大学大学院)
    演者3:石田恭生(岡山理科大学)
    シンポジウムの趣旨:
     山岳遭難における低体温症のリスクは多くの登山者に知られているが、海のレジャーにおける海難事故は常に低体温症のリスクに晒されている。第45回大会の開催地である石巻地域はマリンレジャーの盛んな地域であり、大会テーマである多様性から生まれる研究に鑑みて、本シンポジウムでは海難事故との比較により登山における低体温症の予防と救助のブラッシュアップとして企画した。

     
  2. 日本登山医学会研究委員会企画シンポジウム

    演題名:登山医学の研究活動の支援について 個人でも参加しやすい研究スタイルとは?
    座長:夏井正明(自由学園最高学部)
    統括アドバイザー:黒田 敏(富山大学脳神経外科)
    演題1:伊藤正孝(防衛医科大学校再生発生学講座)
    演者2:高木祐介(公立小松大学保健医療学部看護学科)
    演者3:小森孝洋(自治医科大学循環器内科)
    演者4:井出里香(東京都立大塚病院耳鼻咽喉科)
    演者5:西村一樹(広島工業大学食健康科学科)
    演者6:市川智英(松本協立病院循環器内科)
    シンポジウムの趣旨:
     登山医学関連の研究は、山岳地域でのデータ測定、収集などでマンパワー、資金、時間的な制約があるため、特に個人で研究するにはハードルが高い。また研究に興味・関心を持つ方にはどのようなサポートができるか、研究活動の現状や問題点を取り上げ、解決策に向けて討議して今後の研究支援につなげていく。山岳医療や安全登山につながる研究活動は重要であり、学会(研究委員会)としても支援していく必要がある。

  3. 公募型シンポジウム

    演題:山岳医療と法律の実際
    座長:稲田 真(山岳医療サポート事務所)
    演者:草鹿 元(自治医科大学脳神経外科)
    演者2:稲垣 泰斗(Tight medical works)
    演者3:稲垣 尊仁(森・濱田松本法律事務所)
    シンポジウムの趣旨:
     医療については、医師法などの資格について定めた法律と医療を提供する場の安全等を確保するための医療法などの医療関係法令で規定されている。しかし、山岳医療ではこれらの法令が典型的に想定している場面とは異なる場面も多いと考えられる。例えば、野外活動における救護体制下での診療行為(学校登山やツアーへの医師帯同、野外スポーツイベントでの救護所等)、山岳医療パトロール中に医師が遭難者に診療を求められた場合の対応、山岳診療所の管理運営上の課題(運営主体の不安定さ、兼務ができない管理者、学生ボランティアの位置づけ等)について、関係法令はどのように適用されるだろうか。そして、実際に活動者は様々な不安や疑問を抱えていないだろうか。
     さらに、登山中の緊急事態下においては、医療無資格者が医行為に該当しうる処置等を行うこともあり得る。特に登山ガイドの場合、準備の態様等によっては「業として」の行為と判断される可能性もあり、慎重な整理・検討が必要であろう。
     こうした山岳医療の現場における諸問題について、山岳医療や山岳医療パトロール活動の経験豊富な医師、トレイルランニング大会等で多くの救護体制構築の経験を持つ救急医、さらに、野外活動における医療問題に造詣の深い弁護士により、具体的な課題と対応例を示し、山岳医療における法的課題を整理することで、日本登山医学会としての今後の方向性について提案したい。

  4. 教育文化講演

    演題:なりたい自分に近づくため、私がずっと大切にしていること
    演者:門田ギハード(LA SPORTIVA JAPAN)
    教育文化講演の趣旨:第45回大会の開催地である宮城県は二口渓谷をはじめ全国屈指のドライツーリングのフィールドとして知られている。今回の教育文化講演では日本のアイスクライミング(ドライツーリング、ミックスクライミング)のトップランナーである門田様に講話していただく。


    演者略歴:
    アイスクライミング日本代表。東京都出身 1988年12月4日生まれ エジプト(父)と日本(母)のハーフ。
    ・2019年 ワールドカップ アメリカ大会ファイナリストとなる
    ・2024年 世界選手権エドモントン大会で5位入賞
    ・2018年 蔵王・仙人沢「Fun Chimes」完登
    ・2021年 立山連峰ハンノキ滝冬季単独初登
    ・2023年 アイスクライミング カナダ Helmcken Fallsアジア人初成功
    ・2024年 ミックスクライミング世界最難ルート アメリカ「Saphira」完登